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行徳・浦安 排水機場めぐりサイクリングコース
浦安オプションその1:不思議な段差道路コース

境川東水門〜段差道路〜見明川沿い〜旧江戸川沿い〜堀江排水機場

このコンテンツの内容は2001年9月下旬時点のものです。

浦安の境川東水門と堀江排水機場の間は、基本コースでは排水機場の点在する境川沿いにルートを取りましたが、こちらそのルートの代わりに昔の海岸線に沿った道を行くルートです。昔の海岸線には段差道路というユニークな道があって、そこを経由して旧江戸川沿いに向かうことにしましょう。

なお、このオプションコースを経由しても、全体の距離は基本コースの約18.5kmに対して余り増えず、20km弱というところです。

マップ:境川東水門〜段差道路〜見明川沿い〜旧江戸川沿い〜堀江排水機場
境川東水門 ■境川東水門を渡って

このオプションコースのスタートは浦安市の文化会館の前の境川東水門です。この水門橋で境川を渡ると、そこはもう段差道路が始まっています。

■段差道路の不思議な風景

道路の上下の車線の高さが異なるというと、高速道路などが丘陵地帯や山岳地帯を通るとき用地の関係で斜面を通るため上下の車線を横に並べることが出来なかったようなケースが思い浮かびます。

でもこの浦安の段差道路は平らな平地で、上下の車線が中央分離帯のグリーンベルトを境に高さが違っているのです。

段差道路:中央分離帯にスロープを設けた横断歩道 段差道路の横断歩道
このため、横断歩道も独特の形になります。左上の写真は横断歩道の中央分離帯のところから見た段差道路の風景です(東野一〜二丁目付近)。左側が右側より高くなって、横断歩道も中央分離帯のところでスロープを設けて左右それぞれの高さに合わせています。
右上の写真は、低い方の側から横断歩道を見たところです(東野三丁目東海大附属浦安中・高前)。それにしても大がかりな横断歩道ですね。

こういうふうになったのは、この道路のルートは埋め立て前の海岸線ですが、もともと行徳・浦安地区は土地が低くてしばしば水害にあってきた地域ですから、埋め立て地は標高を少し高くしています。それで、元からの陸部分と埋め立て地との間に高低差が生じたのです。(→なぞと不思議の部屋の川のそばの謎の建物Part.1のこちら

しかし一体どうして道路の上下の車線の間に段差を設けるようにしたんでしょうね? こういう風景を見ると、どちらか片側にするかもめた末の妥協の産物ではないかとも思えてきます。しかし考えてみると、もし道路のどちらか片側に高低差を作るとそちら側の家やビルはみんな道路面と敷地との高さが違って出入りがしにくくなってしまうわけで、そうなるとやはり道路の真ん中で妥協したのではないかと考えられるのです。

いずれにせよ、こういう形になっているおかげでこの道は車の通行量が少なく、自転車で走りやすいのはありがたいことです。なぜなら、自動車が段差道路に入ってしまうと区間の両端以外に右折できるところが二ヶ所しかないからです。しかもそのうち一ヶ所は境川東水門からわずか150メートルほどの幹線3号との交差点なので、事実上途中の右折可能箇所はちょうど中間くらいの中央公園通りとの交差点だけとなります。

段差道路沿道 ■段差道路沿道

その不思議な段差道路ですが、沿道はどうかというと、こちらはごくふつうの静かな住宅街です。

湾岸道路弁天橋前丁字路 ■湾岸道路弁天橋前

段差道路は見明(みあけ)川に達するとそこの丁字路で終わりです。埋立が行われる前は、見明川の向こうの現在の舞浜が”大三角”という大きな三角州でした。見明川の前身はその三角州の片側を通っていた旧江戸川の分流です。
次はこの丁字路を右へ曲がって、見明川そして旧江戸川沿いに上流を目指します。

この丁字路のそばに湾岸道路が見明川を渡る弁天橋があります。写真に写った歩道橋(スロープ付き)はこの弁天橋に上るためのものです。(ちなみにこの歩道橋を上って弁天橋で見明川を渡り、一旦地上に下りてから、もう少し先で湾岸道路を渡る別の歩道橋を通ると京葉線舞浜駅の北側に出ます。)

浦安オプションその2の”もっと体脂肪を燃やそう舞浜コース”はこの丁字路を左に曲がります。


見明川堤防沿いの道 ■見明川堤防

見明川の堤防に沿った道を進みます。ここの堤防は切り立ったいわゆる”カミソリ堤防”で、これが堀江橋のところまで続きます。道路の反対側はふつうの住宅街です。

旧江戸川堤防沿いの道 ■旧江戸川沿いの道

堀江橋をくぐると見明川と旧江戸川の分流点のそばです。なのでそこまでは見明川沿いの道でしたが、そこからは旧江戸川沿いの道となります。堤防も土盛りの、幅のある堤防になります。このそばの道を堀江排水機場を目指して進みます。

堤防の強化工事? ■堤防は工事中?

堀江ドックより下流側の旧江戸川堤防はまだ遊歩道などは整備されていません。でも中には遊歩道っぽくなっている部分もあるし、写真のように上にのぼれるところも多いです(2001年9月現在)。

これはなんの工事でしょう? 見たところ、堤防の幅を広げてスーパー堤防のような強化型堤防にするための工事のようにも見えますが、さていかに?
(写真奥の方が東西線の鉄橋です。)


ここで使用した写真は特に明記したもの以外、2001年9月23日の撮影です。

(2001年9月30日)

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