自転車のことインデックスへ｜屋根裏部屋インデックスへ 折りたたみ自転車で行ったところ(109) 武蔵野の新田集落と川越 2007年4月29日 自宅→南行徳駅−[東西線]→高田馬場−[西武新宿線]→航空公園駅→航空公園周り→中富→上富→中富→下富→川越市下松原〜砂新田→川越市街→喜多院→川越城址→一番街→大正浪漫夢通り→本川越駅−[西武新宿線]→高田馬場−[東西線]→南行徳駅→自宅 （青文字：走行、赤文字：輪行） 走行距離：約32km
今年のゴールデンウィークは三連休があって、２日働いて、そのあと四連休。あまり遠出はしたい気分ではないので、３０キロ程度の距離をポタリングすることにしました。その第一弾は武蔵野。 埼玉県の所沢市と隣の三芳町にまたがる形で三富新田と呼ばれる地域があります。ここは江戸時代に開墾された新田集落の街割を今に残すところです。直線上に走る街路の両側に屋敷森に囲まれた農家があり、その背後に各家ごとの耕作地が短冊状に延びるという形になります。 昔、地理の授業でこのあたりのことを聞いたのを思い出し、行ってみることにしました。 西武新宿線で所沢の一つ先、航空公園駅まで輪行してスタート。
	航空公園駅前 この地域の特産品である狭山茶の看板。そして向こうには実物のYS11が置かれています。 このあと、航空公園を４分の３周しましたが、他にも飛行機があるかどうかは、外からは見えませんでした。
	三富新田 航空公園駅から約４キロで三富新田の地域に達します。 写真は耕作地の側から、その向こうの樹木に囲まれた農家のほうを見たところ。 新田集落と言いますが、武蔵野台地の上なので耕作地は水田ではなく畑です。
	樹木に囲まれた農家のほうをズームアップ。
	畑の間を通って農家が並ぶ方へ行けないかと思いましたが、軽トラックを通すような未舗装の道ばかりで、しかも前日の雨で状態が悪い感じ。その中に、ようやく通学路として使われている舗装の道がありました。
	農家の間を通る直線的な街路に出ました。ちょうど県道５６号となっている区間で、車はそれほど多くはなかったですが、直線道路でスピードを上げて走っているから要注意。
	道沿いのコンビニ。もうすぐ端午の節句の時期で鯉のぼりの姿。
	街路から見た農家。写真に写った蔵の脇を抜けてずっと奥へ行くと、さきほどの畑となります。
	道を挟んで反対側の農家の敷地内には、もう使われていないと思われる古い井戸が。
	狭山茶の産地だけに、さきほど通ってきた畑にもお茶が植えられているところがありましたが、道路沿いにはお茶の製造所もありました。
	昔からの農家と農地が残る一方、武蔵野台地上の平らで広い場所ですから、大きな工場の姿もいくつかあります。
	三芳町 三芳町に入って上富。道を折れるとけやきの並木。
	三芳町は史跡の整備や観光案内板の設置などに力を入れているようです。
	上の写真で案内板のむこうには古い農家が移築され、保存公開されています。これは旧島田家住宅。
	さらに先へ進むと、その島田家の長屋門がありました。
	墓所 昔からの農村地帯へ行くと、お寺の墓地ではなく、こうした畑の中などに墓所が設けられているのを見ることができます。
	木ノ宮地蔵堂 三芳町から所沢市のほうへ戻る道を走ります。 その途中にあった木ノ宮地蔵堂。
	多聞院 所沢市側に入り多聞院のところに来ました。江戸時代の川越藩主 柳沢吉保ゆかりのお寺。三富新田の開拓を進めたのもこの柳沢吉保です。 航空公園駅からここまで走ってきた場所の中で、一番、人が多いと思ったら、牡丹が多く植えられていてゴールデンウィークの頃が見頃ということでした。
	そろそろ昼飯の時間です。 県別マップルを見ると、この地域でいくつも目に付く「山田うどん」という店。その中で、三富新田に一番近いところに入りました。 食べたのはあじフライセットで、麺は冷やしたぬきうどん。 うどんを店名に掲げているだけあって、関東のそば屋に多い、こしがなく、噛むとフニューという感じの麺ではなかったです。でも、自分が子供の頃から関西で食べ慣れてきた好みのうどんの味ともちょっと違う感じでした。
	川越へ向かう 昼飯のあとは川越へと向かいます。幹線道路へはあまり出ないように、あらかじめ地図で調べておいた走りやすそうな道をたどって行きます。 その途中にも、狭山茶の製造所がありました。
	関越自動車道をくぐり、畑と雑木林という武蔵野らしい風景を抜けていきます。
	そして雑木林の中。
	川越市街 やがて風景は農村から郊外の住宅地に変わり、川越の中心市街地に着きました。
	川越は元城下町ですから、主要道路にも鍵の手（鍵型街道）が残っています。
	今や川越は”小江戸”で売っている観光地ですから、要所に休憩所やトイレ、案内板が整備されています。
	川越は蔵造りの家が有名ですが、そうしたものでなくても、昔からの建物が目に付きます。（喜多院近くで）
	喜多院 川越市街に着いたのが午後２時半頃。ゆっくり見て回る余裕もないので、主なところだけ行くことにしました。まずは喜多院。
	喜多院は徳川三代将軍家光やその乳母春日局に関わるお寺として知られています。創建はもっと前の時代ということですが。
	軽く何か食べたくなったので、境内の屋台で団子を一串買って食べました。 団子というと、自分がイメージするのはみたらし団子のような甘いタレを付けたものなのですが、この団子は醤油ダレで辛め。これまで、あまり食べたことのない団子でした。
	川越城址へ 次は川越城址へ。 その途中、本丸御殿の後ろ側となるところに鎮守の森がありました。森の中は御岳神社と浅間神社があるということです。
	そして川越城の本丸御殿。 この建物は江戸末期の１８４８年に建てられたものだということです。
	小江戸巡回バス 本丸御殿のそばで、観光用に走っている小江戸巡回バスを見かけました。 どこからか古いボンネットバスを持ってきたのかと思いましたが、恐らく観光用なので、そういうデザインの車を新しく作ったのでしょう。
	川越の街路 次は一番街へと向かいます。 川越の中心部は戦災に遭わなかったらしいですが、そのため、昔から残る道路は幅も狭く、歩道スペースもないぐらい。いつも車が渋滞しているというイメージがあります。さっきの巡回バスもちゃんと走れるのか、他人事ながら心配。
	一番街 ここが川越観光の中心地−一番街。蔵造りの建物が並びます。 でも２５年ぐらい昔に来たときは、新しい建物の間に蔵造りの家が数軒あるというイメージだったのに、いつの間にこんな感じに？ 見ると、郵便局も蔵造り風デザインの建物になっていました。他の建物も建て替えが進むに連れて、デザインを統一したのでしょう。 それにしても、一番街も車と人がいっぱい。自転車は押して歩きます。
	観光地っぽい店もいろいろとありました。 ハチミツ関係の製品を売っている店で、ハチミツ入りソフトクリームが売っていたので一つ買って、食べつつ一休み。
	一番街通りから脇に入ったところにあるのが、時の鐘。
	古い町だけに明治・大正期の洋館建築も残っています。これは旧八十五銀行本店（現在は埼玉りそな銀行）。
	大正浪漫夢通り 一番街を過ぎ、一本隣の道にはいるとそこは大正浪漫夢通りと名付けられていました。道の入口の洋館建築は商工会議所（旧武州銀行）。
	新富町 本川越駅近くまで来ると、祭囃子が聞こえてきました。そして、ビル脇のスペースには大きな山車。 帰ってから調べてみると川越の祭りは１０月とのこと。どうも、これは観光イベントの一環だったようです。
西武新宿線の本川越駅に到着。ここから輪行して帰途に着きました。 観光地の川越はゴールデンウィークには混むと分かってはいましたが、一番街以外はそんなに大混雑なわけでもないし、観光用に公衆トイレも整備されているのでルートに含めるには便利な街です。
(Newly added:2007年5月19日) 自転車のことインデックスへ｜屋根裏部屋インデックスへ